薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報 (2018/5/20~5/26)

平素は大変お世話になっております。
いつもINITIAメールマガジンをご愛読いただき誠にありがとうございます。今回から、アドバイザリースタッフ協会会長千葉一敏氏による薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
として、イニシアメールマガジン送信させて頂きます。

<メールマガジン内容>
5月11日 「チャートでわかるかも!?サプリメント、どう思う?」 の公表 (国立健康栄養研究所)

サプリメントの摂取を考えるときに知っていただきたいポイントを学べる診断テスト。
A4版 二つ折り・両面のリーフレットです。
https://hfnet.nibiohn.go.jp/usr/kiso/pamphlet/chart.pdf

5月10日 「セルフメディケーション税制をご存じですか?」 東京都

セルフメディケーション税制についてまとめたA42枚物の資料
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/trouble/documents/trouble72-selfmedication.pdf

(KCコメント こちらは、ダウンロードするだけでなく、もつと分かりやすくまとめなおしてから使った方がいいかもしれません。)

5月21日 東京都医薬品医療機器等法Web講習会「医薬品等適正広告基準の改正について」の公表 (東京都)

https://api01-platform.stream.co.jp/apiservice/plt3/MjE5Mw%3d%3d%23MTcz%235a0%2332a%230%2333E6A0D86000%23

昨年9月に出された通知の解説です。
(KCコメント OTC医薬品や医薬部外品を販売しているところは、しつかり勉強しておくことをお勧めします。)

健康食品の健康被害情報(5/20~5/26) 国立健康栄養研究所HPより

5月22日 米国FDAが適切な品質管理が行われていないホメオパシー製品の自主回収情報を公表

■注意喚起および勧告内容
2018年5月18日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) が適切な品質管理が行われていないホメオパシー製品7製品の自主回収情報を公表。当該製品を使用しないように勧告。
製品名 Teething Drops、Nausea Drops、Intestinal Colic Drops、Stomach Calm、
Expectorant Cough Syrup、Argentum Elixir、Silver/Zinc Throat Spray

■解説
当該製品はホメオパシー製品として店舗などで販売されていたが、製造工程の管理が適切に行われておらず、品質が保たれていないため、全ロットを対象に業者 (MBI Distributing, Inc.) による自主回収が実施されている。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については報告されていない。
https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm608180.htm

(KCコメント 日本では流通していないとは思いますが、ホメオパシーの愛好者は個人輸入して使用している可能性があります。)

5月22日 アガリスクの過剰摂取との因果関係が疑われる薬剤性肺障害 (データーベースに追加)

・胃がん、慢性閉塞性肺疾患、狭心症、高血圧、糖尿病の既往がある70歳男性 (日本) が、肺がん切除後に補完代替医療としてアガリクスを摂取していたところ、発熱、息切れ、痰のからみを生じた。薬剤リンパ球刺激試験において陽性を示したため、アガリクスによる薬剤性肺障害と診断され、摂取中止と加療により改善した。
日本呼吸器学会誌 2017 6(3) 186-947

患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETの記事より

(1) ダークチョコレートを食べると視力が改善?

ダークチョコレートを食べた後でわずかな視力の改善がみられた、という米国インカーネイトワード大学からの小規模研究の報告。
研究チームは、ダークチョコレートが、短期的に血流を促進し、気分と認知力を向上させることから、視力も向上させるのではないかと考えて検討を行ったという。

30名の参加者を2017年6-8月に集めてランダム化臨床試験を実施した。ランダムに2群に分けて、介入群にはダークチョコレートバーを、対照群にはミルクチョコレートを摂取させ、2時間後に種々の視力検査を行った。
その結果、コントラスト識別力と視力は、ダークチョコレートの摂取によって、ミルクチョコレートに比べて、有意な改善がみられたという。

ただし、その効果の持続性については調べておらず、実際の生活の中での効果については更なる検証が必要である、と研究チームは結論付けた。
https://jamanetwork.com/journals/jamaophthalmology

(2)週に4-5回の運動は、心臓の老化を遅らせる?!

中動脈の硬化を最少に抑えるためには、週2-3回の運動が必要だが、大動脈を若々しく保つためには、週4-5回の運動が必要であるようだ、というテキサス大学南西部医療センター等からの報告。
様々な種類の運動は、心臓の問題による全体的な死亡リスクを減少させるが、今回の研究では、動脈のサイズにより、異なる運動量の影響を受けることが明らかにされた。

研究対象者は、60歳以上の102人であり、運動歴等を含む横断調査を行った。また、対象者全員から、動脈硬化、左心室後負荷の計測値を収集した。運動歴に応じ、4つのグループ((1)週に2回未満の運動セッション、(2)週2-3回の運動セッション、(3)週に4-5回の運動セッション、(4)週6-7回の運動セッション。運動セッションは少なくとも30分)のいずれかに分類した。

解析の結果、週2-3回の運動歴で、中動脈は若々しく保たれていたという。けれども、週4-5回の運動歴で、中動脈のみならず大動脈も若々しく保たれることがわかったという。
https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1113/JP275301

(3) ホエーたんぱく質と運動が女性の体組成改善に役立つかも

牛乳に含まれるホエー(乳清)たんぱく質のサプリメントと身体活動が男性に有益であることが知られているが、女性についてはかならずしも明らかではなかった。今回米国パデュー大学の研究チームは、女性にもホエーたんぱく質サプリメントと運動が効果的であることを、先行文献の大規模レビューによって明らかにしている。これはこの種の報告としては最初のものであるという。
「一般的な認識としてホエーたんぱく質のサプリメントは、女性を太らせる(嵩を増させる)と思われているが、今回見つかった知見は、それに反するものであった」と主任研究者のウェイン・キャンベル教授は語っている。「ホエーたんぱく質サプリは、除脂肪体重をわずかに増やすが、脂肪には影響しないようだ。」

1,800件以上の文献をスクリーニングして、28の介入群を含む13件の適切な研究がみつかったという。選択基準には、健康な女性を対象にしていること、ホエーたんぱく質サプリメントを摂取していること、身体活動が含まれること、除脂肪体重を測定していること、最低6週間以上の介入であることなどが含まれた。

「さまざななエネルギー充足レベルと身体活動量の効果を評価するためのさらなる研究が、必要ではあるものの、全体的な知見として、ホエーたんぱく質サプリの摂取は女性の体組成を改善するようであり、それは特に、体重を落とすために摂取カロリーを減らした場合に当て嵌まった」と筆頭研究者のロバート・ベルジア博士は語っている。
https://academic.oup.com/nutritionreviews/advance-article-abstract/doi/10.1093/nutrit/nuy017/4982765?redirectedFrom=fulltext